むぎょっていこう

むぎょの日常と遊戯王と腐女子ネタの長文。

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戦利品の表紙アップは犯罪? 隠れたい二次創作とは別の話


むぎょだよ。オタクだよ。

Twitterのトレンドに「戦利品の表紙アップ」なんて文言が躍り出ていたから、やれ何事だとリンクを辿った。どうやらtogetter発らしい。

戦利品の表紙アップは無断転載 - Togetterまとめ

 

上記の内容を簡潔にまとめる。

  • 「コミケの戦利品の表紙をアップロードするのは無断転載です! 犯罪です!」と良かれと思って注意する呟き。
  • その下に、上の呟きの本人が公式のグッズやマンガのコマを「無断でアップしている」呟きが載せられている。


以上。恐らく無意識であろうブーメランが、即堕ちニコマのごとき軽妙洒脱さでまとめられていた。

無断転載。ネットが普及してから、多くの企業や個人が長年悩まされ続けてきた問題だ。

有料で販売されているコンテンツの中でも、本の中身やTwitterのイラストはシェアしやすい。文章はエゴサで弾かれ、ゲームはまだまだ容量が大きすぎる。
その点、マンガのコマやイラストなどは写真で一枚撮影して適当なSNSにアップすればいいだけだ。スマホのカメラで手軽すぎるくらいにできてしまう。

まんがのコマについては、はてなでも大きな反響を得たエントリがあったね。

なぜ文章や写真をパクるとみんな怒るのに漫画のコマにはゆるいのか? - 稼ぐフリーライターになる方法 −めざせ年収800万くらい!−


今回は「同人誌」(恐らく二次創作と思われる)という違いがあるため、結構ややこしいことになっている。すっぱり分けて考えようじゃないか。

 


分けて考えよう「転載」と「二次創作」の問題

無断転載された側の気持ちを考えてみよう。

 


商業グッズの絵を無断転載された企業「あんまり解像度が高いと微妙だけど、宣伝になるから黙ってるよ。あくまで黙認ね」

商業マンガを無断転載された企業・作者「表紙は宣伝にはなるけど、中身は本を買って読んでほしいんだよなあ。話題にしたいならこっちで無料公開するしさ。オチのコマ丸々とかはさすがに勘弁。通報するよ」

一次創作の同人誌の表紙を無断転載された個人「うーん、確かに宣伝にはなるかもしれないけど、表紙の絵をそのままアップロードされたのはちょっとイヤだなあ。ひっそりやりたいのよね」

二次創作の同人誌の表紙を無断転載された個人「くぁwせdrftgyふじこギャーッ!公式様に怒られる! 同人活動は元々公式からお目こぼしを頂いてるからできてるのであって、もしこれが一般人に公式と勘違いされたらどうしよう苦情とか来たらどうしよう、私だけじゃなくて公式に迷惑かけるのは勿論、二次創作界隈全体の危機じゃねえか! 申し訳なさすぎて死ぬしかねえウッ」

 

※全部妄想です


上二つの観点は、「著作権で不当に利益を損なう」懸念。三番目の意見は「著作権保有者個人の意向」の問題。一番下の意見は、「二次創作は隠れるべき」という自粛意識。

無断転載による利益損失というのは、極端に言えば「有料で売っている本を誰かがネット上に無断でアップしたから、本来購入してくれる人がそっちへ流れて製作者にお金が入ってこない」というわかりやすく困った状況を指す。犯罪として確実に取り締まられるパターン。

しかし、グッズや本の表紙となるとどうだろう。会社が出しているとはいえ、著作権は絵を書いた人に存在する。しかし宣伝にはなるので、こちらも基本的に黙認という形になる(もちろん例外はいるだろうが)。そもそもアマゾンとかでガッツリ掲載されちゃってるからね。

個人で作成している一次創作(100%一から自分で製作したコンテンツ)は、その作者独自の判断という他ない。例え表紙であっても、著作者が「無断で表紙をアップロードしないでください」と表明すれば、表紙の無断転載は犯罪の形を取ることになる。利益がどうとか関係なしに、作者は個人的判断でアップロードを禁じることができる。

これが二次創作になると、別の話が覆いかぶさってくる。二次創作はあくまで原作のパロディであり、法的にはグレーゾーンなものばかりだ。ぶっちゃけ、元ネタの作者が訴えれば一発アウトな側面を持つ。こちらも黙認という柔軟な対応で守られた、脆い世界なのだ。

もし、同好の士ではなく一般人の目に触れる場所にアップロードされてしまえばどうなるだろうか? 公式と勘違いした人がそのままショックを受け、元ネタのコンテンツを忌避してしまう可能性もある。これでは立派な「利益の損失」になり、二次創作を訴える方向になってしまう。
これらの想定により、大概の二次創作者はひっそり隠れて活動している。Twitterでも一般人は容赦なくブロックするし、同人誌のオークションへの出品も厳しく禁じている。自分だけの問題ではない。他にいる大勢の二次創作を楽しんでいる人たちにも迷惑がかかるのだ。


 

個人的、そうあくまで個人的なまとめ

  • 同人誌の表紙をアップロードするのは「控えた方が無難」ではなく「普通にやめてほしい」
  • 商業グッズ絵のアップは「基本的にスルーはされるが、問題がまったく無いとは言いきれない」。ぐちゃぐちゃ言われたくないならあげない方がいい。
  • 商業マンガの表紙は「よっぽどのことがない限り出版社からはスルーされる」。潔癖な人は問題視する。裏表紙などはグレーゾーンかもしれない。
  • マンガのコマは「中身が有料である以上やめとこう」。公式が最初は無料でアップしていても、後で単行本とかになるから結局有料になる。やめとこう。


※補足:アニメのカット・部分のgif動画も個人的にはNGの部類。無料放送はせいぜい1、2回でそれ以降はDVDという有料の媒体になるため。普通に著作物だよ


自分がどんなに悪くないと思っていても、作品の権利が作った人にあるのは当然。クリエイターへのリスペクトを忘れないようにしよう。




おわり

「どこまでOK?」迷ったときのネット著作権ハンドブック

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こういう本を中学校とかで配ってほしい

 

※8/19 18:10追記
「同人誌が即アウトとは限らない。黙認してるから裁判にならないだけで、実際はイラスト・ストーリー・キャラクターなど基準が不明瞭なのでかなりややこしい。公式と勘違いしそうになるのは不正競争防止法も絡んでくる」という個人的な見解をむぎょの友人からいただいたぜ!
なるほどなるほど。同人誌は法律的に真っ黒というわけではなく、あくまでもグレーなんですな。

まあ実際同人誌が訴えられたら、それこそ自粛ムードMAXでお通夜みたいになるだろうけどね……いつでもピリピリしてるよねここらへんの関係は。

 

今度こそおわり