むぎょっていこう

むぎょの日常と遊戯王と腐女子ネタの長文。

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C88コミケレポート&オタク文化の悪意と未来


むぎょだよ。暑さでヘロヘロ。

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第88回コミックマーケット2日目に行ってきたよ~~~!

中学か高校の頃から何だかんだで毎度参戦してるから、今年で六回目くらい? 冬コミとか春コミとかスパコミとか色んなイベントがごっちゃになってあんまり覚えてないや。東京だけでも同人誌即売会は週一くらいで開催されてる気がするし。2日間開催のイベントなら他にも全然あるし。

でもやっぱりコミケは別格。特に夏コミは日本の即売会で一番大きいお祭りだから、色んな人が色んな欲望と善意を抱えてやってくる。
著作権関係で暗雲が立ち込める今だからこそ、受け取れるものがあるんじゃないかなーと思いつつ参加してきたよ。実況ツイートを交えたレポートだよ。コスプレ写真は撮るの忘れた。

ぶっちゃけ、オタクじゃない人にも見てほしいな。

コミケの参加方法としては大きく2つに大別される。本やグッズを出す「サークル参加」と本を買いに行く「一般参加」。私は後者組だったけど、いつか前者でも行ってみたいねえ。サークルデビューは東京流通センターでもうしてるから、今度は是非逆三角の下で。

 

 

コミケは電車の中から既に始まっている。

 

ここぞとばかりにアニメグッズをつけてくる人は非常に多い。普段だったら池袋のさらに限定的な場所ぐらいでしかつけられないキャラグッズも、コミケなら許されるっていうかむしろコミケに持っていかずにいつ付けるのってところある。

私はあんまりグッズ買わない派なんだけど、ラバーストラップは遊戯王のやつを1つだけ持ってるから着けていきたかったんだ。(Twitterのヘッダー参 照)普段はバッグの内側にぶらさげてるので、こういうときぐらい堂々と付けたかった。けど過ぎたことはしょうがない。8月下旬にプライズで出るアクリルストラップを手に入れるまでは生きる。けどクレーンゲーム苦手なんだよなあ……

テレビで特集されるレベルの痛バッグは逆に少ない。夏コミレベルの人ごみだと大量のグッズなんてすぐボロボロになりそうだもんね……程よい量が一番ですな。

 

現地入りしたのは8時過ぎ。国際展示場駅からもう既に、他の即売会とは別格の人ごみだった。列までえっほえっほ歩いた後、カタログを買っていつもの東側駐車場で待機。とにかくだだっ広い駐車場が2面あって、1面目は既に満員。アスファルトの反射熱に耐えながら開会を待つ。

 

 

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ほぼ毎回当日に買うのは紙のカタログ。凶悪な鈍器でもやっぱり紙がいい。(マウスは大きさ比較)

3日間の全サークル情報に加え、便利な地図や投稿コーナー「マンガレポート」(マ ンレポ)が楽しみすぎてCDROM版が買えない。サークル申し込みはどんどんオンラインが増えてるけど、カタログだけはいつまでも紙で売ってほしいなあ。

 

コミックマーケット 88 カタログ

コミックマーケット 88 カタログ

 

 カタログだけ買ってコミケの気分を味わうというのもアリだよ。

 

 

大手のサークルにはほとんど興味がなく数もそんなにまわらないというかまわれないむぎょ氏はサークルチェックも当日で大丈夫。計画的にまわってたくさん買いたいなら、事前に大手書店でカタログを買って前々日ぐらいにチェックを済ませておくが吉。

地図とサークル情報を照らし合わせながら場所を確認して印をつける。位置と優先度を考慮し、できるだけ一方通行のルートを探して効率アップを計る。会場を往復するだけでも時間だけでなく体力がゴリゴリ削られるから、むぎょのようなスタミナ貧弱勢は結構重要視。

今回のイベントのお目当ては、複数の作家がテーマにそって執筆したアンソロジーと呼ばれる形態の同人誌。ジャンルこそメジャーだけど取り扱いCPはそこそこマイナーなので、今日を逃したらもしかしたら手に入らないかもしれない。恐らく通販はやるだろうけどめんどくさいし手数料イヤだし何より早く読みたい。そこに寄稿している憧れの文字書きさんは新刊2冊出してるからそれも欲しいし既刊も必ず買う。

人ごみとアスファルトに囲まれた炎天下の中で、意識を保っていられるのは欲しい本があるから。それだけだ……と言いたいところなんだが、水分と塩分とバスタオルがなければ確実に死んでいた。以前助けられたうめ塩ソフトキャンディーを今回も買った。

 

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www.alwaysmugyo.com

 

バスタオルは本当に便利。私はこれで充分かなーとか思ってるんだけど、フードタオルとかはもっとよさげだよね。首筋隠れるし。

待機列から見たら、帽子:タオル:何もなしが2:2:1くらいだったかな。KANABOONのスイカ柄のフードタオルを見かけた。ライブグッズはコミケに使える。

 

開会の拍手はいつやってもドキドキするね。

 

お目当てのサークルは一番にかけつけて購入完了。そこだけで5000円弱使ってしまったが、軍資金のことは気にせずガンガンスペースをまわっていく。夏コミといえどもジャンルによって人口密度は様々で、会場の中心にできた列の移動に巻き込まれそうになったけど何とか生き延びたぜ。スタッフはもちろん、一般参加者の練度も高い。

メジャーなものはネットでもたくさん見られる。そういうことで、ネット でもなかなかお目にかかれないジャンル・組み合わせを中心にまわっていくと買い物すぐ終わっちゃって。東ホールだけまわって3000円くらい残ってたか ら、使い切らないともったいないということで西ホールに移動。かねてより好きだったCPで初めて見る作家さんの本を「ここからここまで全部ください」して ようやくお金が底を付いた。表紙買いは即売会の醍醐味。

途中できれた水分を調達し、コスプレゾーンへ移動。コ スプレは今年もたくさんいいのが見れた。この時点でスマホを持つ気力はなくウォーキングデッドと化していたが、レイヤーさんの勇姿はしっかりと目に焼き付けてきた。自宅警備隊、映画泥棒、顔まで着ぐるみのガチなプリキュアなどなど。体力の限界を察知するまではけっこう長くいる。

 

家に帰ってきたのが1時半くらい? びっしょびしょになった衣服を着替えて、クーラーをガンガンきかせた部屋でベッドにごろごろしながら戦利品を読むというラグジュアリーな時間を楽しむ。消耗しきった体力とは裏腹に、気力というかMPみたいなものがここで一気に回復。むしろ上限突破。

アンソロジーはもちろん、他の本もめちゃくちゃ素晴らしかった。最後に表紙買いした大量の本はめちゃくちゃアタリだった。これだから行き当たりばったりはやめらんねえ……!

マンガはなんとか読めるんだけど、小説だけはどうしても没入度が4割減ぐらいになる。至近距離にピント合わせるのもなかなかしんどくなった身体がうらめしい……後日の楽しみにまわす。

意識が朦朧とする中で、憧れの神作家さんの本を読んでいたら衝撃の真実が発覚した。どうやらこの文字書きさん、1ヶ月に100ページ原稿を進めたらしい。あの、普通に仕事してますよね? 専業作家じゃないんですよね? ストーリーもアダルティなシーンもめちゃめちゃしっかりしてますよね? 神っていうか化生の類か何かかな?

 

イベント終わりに必ず来るのが、「むぎょも何か書きたい……表現したい……!」という猛烈な創作欲。一次・二次問わず創作ならなんでもやりたいやりたいやらせろ!  ってなるから今この記事が書けてるようなものよね。夏コミに限らず、同人誌即売会っていうものには何かしらパワーがあるからね。

あ そこで本を売っている人は、1万円の参加費用を払い、仕事の合間を縫って時間に追われながら原稿を書いて、前日まで複雑な準備をして、当日は長いこと一般参加者の相手をして、終わったら在庫を持って帰るという実にハードなことをしている。それでいて黒字になるのは3割くらい。本だけである程度稼げてる人は、さらにほんの一握り。

どうして必死になれるのかといったら、やっぱり好きだから活動しているわけで。

コミケという言葉がメジャーになっても、一般人の目に触れにくい場所であるのは変わらない。がんじがらめな世間体とかを吹っ飛ばして、本当に自分が好きなものを表現できる場所がこのイベント会場なんだ。

好き、夢中、これだけは譲れない――強烈なエネルギーの充満した空間が、私を含む誰かの歯車を動かしちゃうんだろうね。

 

 

 

2015年も半分を過ぎたけど、コンテンツ周りでキナ臭い事件はまったく終わらない。

刀剣乱舞のトレパク問題、ドラゴンボールの無断商業利用問題など悪質な事件が次々とおきている。人の絵をサイトに無断転載して、権利者が問い合わせをしようとクリックするリンクにスパイウェアを仕込み、個人情報を抜き取るというクソみたいな手法まで現れた。また、著作権関係では東京オリンピックのロゴ騒動もまだ終わっていない。もはや、オタクだけの問題ではなくなった。

 

文化が発達してくると、やっぱり悪い人たちも集まってくるわけで。特に二次創作界隈では、ファン活動は関係者の善意や黙認で済まされてる部分が多い。大事にして権利元に迷惑をかけたくないから、事件があっても泣き寝入りする人も多い。

優しすぎる人たちが築き上げた文化だからこそ、外部からの悪意に晒されるとどうしようもなく脆いのだ。

悪意ある犯罪は、最近になって始まったことではない。毎年大きなイベントの前には、スリや窃盗・置き引きの注意喚起ツイートがガンガンまわってくる。

「私の絵が勝手にゲームセンターの景品に使われていました、絶対に買わないでください」

「コスプレ衣装通販サイトに私の写真が無断で使われています。一点ものなので、注文しても同じものは届きません」

こういうツイートなんかも時期を問わず流れてくる。個人をナメきった犯罪者はまったく減らない。クリエイターの方も自衛策を講じていないわけではないが、結局は違法なお金儲けの道具にされてしまう。技術と文化の発展に、国や法律が追いつけていないのが現状だ。

パロディを許容し、「なんでもあり」の文化だからこそ取り締まりも難しいのだろうと思う。私は遊戯王にハマって久しいが、遊戯王という作品の知名度を語るに あたってニコニコ動画のMAD(本編の映像と音声を組み合わせたネタ動画)は無視できない。テレビのコンテンツを無断で使用しているので違法性が高く、 ちょくちょく削除もされている。しかし、遊戯王の知名度をネットで押し上げているのはまぎれもない事実。私が好きな考察勢の人もニコニコで知ったというか ら、個人的には法律で締め上げすぎるのもよくないとは考えている。

消費者というか私たち全員がクリエイターに敬意を表し誠実でいること、それは確かに良い対策になるだろう。しかし、それだけではどうしても追い付かないものがある。守られないものがある。

 

 

コミックマーケットは、長い歴史の中で様々な消滅の危機に晒されてきた。だが、人々の協力があってこそここまで大規模に、素晴らしいものに成長してきた。あと6年で100回目を数えるまでに至る。

表現をないがしろにする悪意に対抗するには、同じように協力するしかないと思っている。TPPというデカい法律も決まってしまったことだし、オリンピックのロゴ問題も相まって、今現在はコンテンツの権利関係には耳目が集まりやすい状態だろう。

消費する娯楽を選ぶのは消費者だ。お金を払う場所を見据え、クリエイターの生活費用をまかなうのは消費者だ。誠実な心を持つのは結構だが、まだ足りない。できれば、行動で示してほしい。

少し割高でも、信頼できる店舗や業者でモノを買う。正しい情報を共有する。私のように、ブログやTwitterで意見を主張する。やれることはたくさんある。自分が真に正しいと思えることであれば、何をやってもいい。

これはエゴでもあるんだけど、オタクの優しい世界は、できれば優しさで守りたい。悲しい変化は免れないと思うけど、それでも動かないと何にもならない。

コミケを、創作を、この素晴らしきオタク世界の未来を、大切にしたいだけなんだ。

 

 

記事に共感してくれた人は、何か1つでいい、ほんのささいな1つでいいから、コンテンツ業界に優しさを持ってほしい。もう充分に誠実だと思っている人も、自分が普段どんな消費の仕方をして、それが業者やクリエイターにどんな作用を及ぼしているかもうしばらく考えてほしい。それでも大丈夫だったっていう人は、 ありがとう。あなたのような人がたくさん増えれば、きっと美しい世界になる。

 

 

おわり